●東日本大震災に係る日本薬剤師会の救援活動について/東日本大震災を受けての平成23年度以降の薬局実務実習受入施設の再調整等について/第44回学術大会の開催中止について/日薬ホームページからの医療安全に関する資料の提供について
１．東日本大震災に係る日本薬剤師会の救援活動について
児玉会長より、「３月１１日に発生した東日本大震災が発生し約１ヶ月が経過した。本会では継続して支援活動を行ってきているが、昨日、現在の救援活動の状況について報道各社にプレスリリースを行った。詳細については、提出資料１の通りであるが、発生当初は医薬品の供給が最大の課題であったが、現在は薬剤師職能を発揮した救援活動の展開へと移行してきている。この状況はしばらく続くであろうが、本会としては５月までは現体制を維持し支援を行っていきたいと考えている。阪神淡路大震災時と比較して、遠方であること、また分業率の進展等の社会的変化もあり支援薬剤師が集まりにくい状況ではあるが、各都道府県薬剤師会のご協力により今のところ活動に支障は出ていない。
また、４月５日付で東日本大震災・支援薬剤師の派遣とお薬手帳の配布についての依頼が厚労省医薬食品局長からあり、都道府県薬剤師会会長に対してご支援ご協力の依頼を行った」との説明があった。
※平成23年4月7日（プレスリリース）［3ページ：166KB］
２． 東日本大震災を受けての平成23年度以降の薬局実務実習受入施設の再調整等について
七海副会長より、東日本大震災により受入薬局であった本会会員の薬局も多数被災したため、本年度の実務実習及びそれ以降の実務実習に関し、再調整のうえ実習生を再振分けする等の対応が必要となることが想定されることとなった。この点について、病院・薬局実務実習各地区調整機構から協力依頼があるかと思うので、都道府県薬剤師会会長及び同薬学教育担当役員等におかれてはご協力いただきたい旨要請したとの説明があった。
３．第44回学術大会の開催中止について
七海副会長より、本年10月９日・10日の両日に開催予定であった上記大会については、東日本大震災の影響により、３月27日に開催された宮城県薬剤師会の緊急理事会において正式に中止が決定された。これを受けて、本会としても宮城県薬剤師会の決定を尊重し、宮城大会を中止することとした。本会としても震災以降代替開催地を検討してきたが、近年の大会の参加者は1万人規模となっており、それに見合う会場等を確保するのは容易ではない。そのため、開催地変更による代替開催は行わず、本年度の学術大会の開催は中止することとなったとの説明が行われた。
４．日薬ホームページからの医療安全に関する資料の提供について
七海副会長より、本会では平成23年度より、医療安全に関する各種資料・情報を本会ＨＰにまとめ、広く提供する取り組みを開始することとなったとの説明が行われた。